頭痛専門外来について
いままでMRI検査を受けたけれども異常なしといわれた頭痛(いわゆる一次性頭痛)持ちの方、日常生活は送れるが長年にわたり頭痛に悩まされている方はぜひ頭痛専門外来をお訪ねください。当院では頭痛の国際分類である最新のICHD-3版を基本にあなたの頭痛のタイプを絞り込みます。その上で患者さんにあった最適な治療法を選択していきます。無論、くも膜下出血や脳腫瘍などの二次性頭痛は、最新の画像検査で診断いたします。
一次性頭痛;脳の中に明らかな原因がないのに生ずる頭痛
片頭痛
文字通り、左右の片側どちらかが脈打つように痛むことが多いのですが、なかには両側に頭痛を訴えられる方もいます。普段の日常生活において、ちょっとした動作でも頭痛がひどくなることもあり、周囲の物音やにおいに過敏になったり、吐き気を伴うこともあります。また、視野の一部にギザギザ光ってよく見えない部分が前兆として現れたり、手足のしびれを訴える方もいます。後述の緊張型頭痛に比べ片頭痛は日常生活への影響が強く、薬を服用しないと学校も仕事も休まざるを得ない方も多くいらっしゃいます。
これまで片頭痛と診断された方でも、薬の服用するタイミングがつかめなかったり、薬そのものが合わなかったり、また痛くなるかもしれないという不安で薬を飲む回数がついつい多くなり、本来の薬の効き目が得られず、日常生活に支障を来たしているかたも多くいらっしゃいます。そんな方は是非、頭痛専門外来を一度受診されることをお勧めいたします。
緊張型頭痛
疲れ、睡眠不足、肩こり、ストレスなどをきっかけにして、両側後頭部を中心に締め付けるような痛みが出現するのが特徴です。片頭痛のように吐き気やめまいのような症状を伴いません。緊張がとけると自然と収まっていきます。片頭痛よりも患者さんの数は多いのですが、頭痛が自然と収まるような方はあまり病院を受診しない傾向があります。しかしながら、月の半分以上も薬を服用されているような方は、薬の効き目が悪くなったり、飲み過ぎによる副作用の心配もあるので、一度頭痛専門外来を受診されることをお勧めします。
群発頭痛
激しい痛みを伴うことが特徴で、片側の目の周辺から側頭部にかけて鋭い痛みが出現します。その痛みは発症すると動けなくなることが多い片頭痛と異なり、じっとしていられないほど強烈なものです。また痛みが出現した方の眼から涙が出たり、鼻水がでるあるいは詰まるという症状も出現するので、片頭痛との違いは比較的わかりやすいといえます。どの年代にも発症がみられますが若い男性に比較的多くみられ、夜間・睡眠中にも頭痛発作を生じます。片頭痛の治療薬であるトリプタン系の薬の皮下注射(自己注射)が有効で、該当する患者様には外来にて自己注射の指導をいたします。
これらの3つのタイプの一次性頭痛は、脳の中に本当に頭痛の原因が隠れていない場合に限って初めてなされる診断です。何らかの病気が脳の中に疑われた場合(二次性頭痛の疑い)には、当院にあるCT、MRI、頚部超音波検査などを駆使して、その原因をとことん探っていきます。
その他にも、様々なことに起因する一次性頭痛もありますので、気がかりと思われる方はお気軽に当院までご相談ください。
二次性頭痛;脳の中や体に明らかな原因があり、それに伴って生ずる頭痛
くも膜下出血
脳血管に生じた脳動脈瘤というこぶ状の異常が、ある日突然破裂して脳内に出血を起こします。多くはこの脳動脈瘤が原因といわれていますが、こぶの発生する原因は解明されていません。そのため、高血圧症などの危険因子がない方も注意が必要です。症状として激しい頭痛や嘔吐、痙攣や意識の混濁がみられますが、麻痺や言語障害といった前兆となる自覚症状がないことが多いので予防には正しい生活習慣の心がけと脳ドックなどの定期的な検査が必要です。
当院では、MRI・MRA検査が可能なので、一定以上の大きさの脳動脈瘤の有無を判断することができます。
脳腫瘍
脳腫瘍といってもすべてが悪性とは限りません。良性であれば、大きさによっては経過をみていいものもあります。手術をすることで治癒することが多いものですが、放射線治療や化学療法が必要な場合もあります。
当院では、MRIにより、一定以上の大きさの脳腫瘍の有無を判断することができます。また経験より画像診断から腫瘍の種類や、ある程度の良性・悪性の判断も可能です。その腫瘍の性状に応じて、ガンマナイフなどの放射線治療を行ったり、手術で摘出したりということが必要になりますので、当院と連携した関連施設、大学病院に御紹介させていただきます。
ここに挙げた二次性頭痛以外にも様々な原因で頭痛は生じてきます。特に
- 突然の頭痛
- 今まで経験したことがない頭痛
- いつもと違う頭痛
- 頻度と程度が悪化していく頭痛
- 50歳以降の初発の頭痛
- 神経脱落症状を有する頭痛
- がんや免疫不全の病態を有する患者の頭痛
- 発熱・項部硬直・髄膜刺激症状を有する頭痛の場合には速やかに病院を受診していただき、精密検査を受けていただく必要があります。
- 院長
- 落合 周太郎
(日本脳神経外科学会専門医/日本脊髄外科学会認定医/日本脳卒中学会専門医) - 診療科目
- 脳神経外科 脳神経内科 内科 放射線科
- 所在地
- 神奈川県藤沢市湘南台2-7-15
東急ドエルアルス湘南台アネックス1F - アクセス
- 小田急線 相鉄線 横浜市営地下鉄
「湘南台」駅 西口徒歩2分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 祝 |
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9:00〜12:30 | ● | ● | ● | ― | ● | ● | ― |
14:30~18:00 | ● | ● | ● | ― | ● | ― | ― |